サイバインコの副作用

サイバインコの服用中には、以下のような副作用があらわれることがあります。
副作用を疑う症状があらわれた場合や、記載されている症状以外でも、「いつもと違う」など気になることがある場合は、ただちに医師、看護師または薬剤師に相談してください。

特に注意する副作用

感染症

サイバインコの服用中は免疫のはたらきが低下し、感染症にかかりやすくなる可能性があります。

<感染症が疑われる症状>

口唇ヘルペス(単純疱疹:口の周りのはれ、水ぶくれ)
帯状疱疹(次項目参照)
高熱や胸の痛み、激しい咳、息切れ
発熱、寒け
咳、たん
のどの痛み
かぜのような症状
腹痛、下痢、吐き気
口内炎、歯ぐきの痛み
吹き出物や皮膚のはれ
排尿時の痛み、頻尿・残尿感
肛門の痛み、痔の悪化
おりものの増加、性器からの出血、陰部のかゆみ
など

感染症の対策について

感染症を防ぐためには、日ごろから手指や口の中を清潔に保ちましょう。

帯状疱疹

サイバインコのはたらきにより、帯状疱疹がでやすくなる可能性があります。
症状が出た場合は、すみやかに受診し、医師・薬剤師に相談してください。

<帯状疱疹が疑われる症状>

からだの一部に違和感やチクチク、 ピリピリした痛み
痛みを感じた場所に赤い発疹ができ、帯状に広がる
(胸から背中、腹部など出ることが多い)
水疱ができて破れる、皮膚のただれ、かさぶた
など

静脈血栓塞栓症

主に足の静脈に血栓(血のかたまり)ができること、また、その血栓が血流にのって肺の動脈を詰まらせる状態になることです。

<静脈血栓塞栓症が疑われる症状>

ふくらはぎの色の変化、痛み、はれ
急な息苦しさ
胸苦しさ
など
けっしょうばんげんしょう

血小板減少

血液がかたまるときに重要な役割をはたしている血小板の量が減少した状態のことです。定期的な血液検査によって確認します。

<血小板減少が疑われる症状>

手足の点状出血(赤いぽつぽつができる)
あおあざができやすい
出血しやすい(歯ぐきの出血・鼻血が止まりにくい、生理が長引く)
など

ヘモグロビン減少

ヘモグロビン減少により貧血になることがあります。
定期的な血液検査によって確認します。

<ヘモグロビン減少が疑われる症状>

顔色が悪い
疲れやすい
だるい
など

リンパ球減少

リンパ球減少は、無症状である場合が多いため、定期的な血液検査によって確認します。

好中球減少

好中球減少は、無症状である場合が多いため、定期的な血液検査によって確認します。
好中球が減少すると感染症にかかりやすくなるため、多くは感染症にかかったときにみつかります。

肝機能障害

肝臓の機能が障害されることがあります。定期的な血液検査によって確認します。

<肝機能障害が疑われる症状>

だるい
食欲不振
発熱
など

間質性肺炎

吸い込んだ空気中の酸素は、肺胞の壁から血液中に取り込まれますが、間質性肺炎になると、肺胞の壁や周辺に炎症が起こり、酸素が取り込めなくなり、呼吸が苦しくなります。

<間質性肺炎が疑われる症状>

階段を登ったり、少し無理をしたりすると
息切れがする・息苦しくなる
空咳が出る
発熱する
など
しょうかかんせんこう

消化管穿孔

食道、胃、腸などの壁に穴があくことがあります。

<消化管の異常が疑われる症状>

急な腹部の痛み
など

横紋筋融解症、ミオパチー

筋肉細胞が障害されクレアチンホスホキナーゼ(CPK)という筋肉由来の酵素の値が急激に上昇することがあります。

<横紋筋融解症、ミオパチーが疑われる症状>

手足の筋肉痛やしびれ、こわばり
筋力の低下
など

B型肝炎ウイルスの再活性化

B型肝炎ウイルスに過去に感染したことのある方は、ウイルスが再活性化することがあります。

<B型肝炎ウイルスの再活性化が疑われる症状>

全身がだるい
吐き気、嘔吐
褐色尿
黄疸
など

がん

サイバインコとの関係は明らかではありませんが、臨床試験でがんになった患者さんが報告されています。がんの種類や重症度によって、様々な症状があらわれます。

心血管系の病気

血圧やコレステロールの値が上昇することがあります。

<心血管系の病気が疑われる症状>

胸がくるしい
胸の痛み/圧迫感/しめつけ感/胸やけ
肩・背中・胸などの痛みが繰り返し起こる
など

その他の副作用

他にも、サイバインコの服用中に、以下のような症状があらわれた場合は、副作用の可能性があります。

吐き気、むかつき、気持ちが悪い
嘔吐
下痢
腹痛
疲労
のどの痛み
膀胱炎
頭痛
めまい
にきび
副作用を疑う症状があらわれた場合や、記載されている症状以外でも、「いつもと違う」など気になることがある場合は、ただちに医師、看護師または薬剤師に相談してください。